@article{oai:nagano.repo.nii.ac.jp:00000556, author = {井原, 久光}, issue = {4}, journal = {長野大学紀要, BULLETIN OF NAGANO UNIVERSITY}, month = {Mar}, note = {application/pdf, コミュニティの概念を、唐澤の「生活包括集団」という規定に従い、①境界性の認識、②集団性の維持、③行動規範の3点で整理し、その上で、筆者の見解として都市成立の要件を、①地域意識の喪失、②集団からの単独化、③行動規範の一時性と考えて、両者(コミュニティと都市化)を対極に置いて整理した。次に、倉沢の「村落的生活様式」と「都市的生活様式」の対比を参考に、生産・消費関係と地域内・外関係という2つの関係で都市的生活様式の特徴を整理した。そして、子供を育てること、身近な人の世話をするという、生活の根本的な課題を地域外部の専門的機関のサービスに委ねるという点で、教育・医療の発達もコミュニティの消滅に結びついており、行政サービスの拡大もコミュニティの弱体化に繋がっていることを強調した。また、コミュニティ・スペース(コミュニティ領域)をパブリック・スペース(公的領域)とプライベート・スペース(私的領域)の中間的空間(領域)に位置づけ、公的領域にある行政は、生活と地域と人間を結ぶ全面的な関係をもつコミュニティにとって、常に部分的・一面的にしか機能しない危険性を指摘した。次に、東京都のコミュニティ行政の現状について、①コミュニティ施設建設費の補助、②情報化・国際化・高齢化への対応、を中心に概観し、今後行政がとるべき方向性について、3次元のベクトル図を提示しながら試論を展開した。}, pages = {1--28}, title = {都市におけるコミュニティと行政に関する一考察 : 東京都のコミュニティ行政を事例として}, volume = {16}, year = {1995} }