@article{oai:nagano.repo.nii.ac.jp:00000486, author = {井原, 久光}, issue = {1}, journal = {長野大学紀要, BULLETIN OF NAGANO UNIVERSITY}, month = {Jun}, note = {application/pdf, パラダイムの概念について、クーン(1962/1969)の定義を参考に筆者なりに整理し、その概念の曖昧性を指摘しながらパラダイム概念の意味について考察した。特に、その概念の広がりと深遠さを理解するために、人間の知の働きを単純化したモデルを提示した。このモデルでは、知の働きを①事象からの隔たりを基準に「形而上知(事象から離れた知)」と「形而下知(事象と直結した知)」に分け、②行動からの距離を基準に「行動知(行動と直結した知)」と「説明知(行動から離れた知)」に大別した。その上で、これらの二つの対照的な知の働きを軸とした4象限の図を示して、科学・哲学・宗教・芸術・文化・技術などの知的諸活動を4つの領域に整理した。パラダイム概念を再びこのモデルの上で考えると、パラダイム概念が、この二つの軸で区切られた全ての象限に関わる広い概念であることが分かり、さらに、それらの知の働きが一元論(二者択一)的な選択ができないものであることを確認した。つまり、パラダイムは多くの知的諸活動に関わる大子構造(マトリックス)をした一体的(相互関連的)概念であることを示した。パラダイム概念は、累積的業績を可能にすること、業績に方向性を与えること、業績に能率や有効性を与えること、強制によらない支持者を集めること、組織の慣性力を説明することなどから経営学的にも魅力のある概念である。本稿のモデルは、パラダイム概念を理解するために示したものであるが、同時に、実際の経営のタイプを整理するためにも有効と考えられる。したがって、本稿で考察したパラダイム概念の特徴とモデルをベースに、次回の紀要において、経営学的なパラダイムについて考察していきたい。}, pages = {1--23}, title = {パラダイムと経営学 : 知の体系に関する考察とモデル化}, volume = {18}, year = {1996} }